【Blu-ray】2023石見神楽東京公演　石見神楽亀山社中〈1部〉

島根県浜田市に伝わる激しく勇壮な伝統芸能石見神楽。
このBlu-rayは、2023年12月2日に、台東区浅草公会堂で公演された石見神楽東京公演を収録しています。

【収録演目】
●1部
儀式舞（鈴神楽）　安倍晴明入唐伝　塵輪
恵比須　大蛇　カーテンコール フォトムービー

❖現場観覧的、各演目紹介（1部）
①儀式舞　鈴神楽
静寂の中で、神殿に向かい礼拝を行った白装束姿の幣頭が鈴を鳴らしながら厳かに舞清める。白足袋の足先が四年振りの舞台を踏みしめる、その足取り一つ一つを舞子・囃子方と共に、観客も静かに見守る。東京に亀山社中が帰ってきた。その喜びを噛みしめながら。

②安倍晴明入唐伝
不気味に現れる蘆屋道満、秘術を掴み安倍清明を陥れる。飛び交う蜘蛛糸、舞い降る紙吹雪、秘術の魅せる幻想心象が舞台上で展開される。鑑賞に訪れた劇団員をして、「脱帽した」とため息を漏らす。亀山社中の描く陰陽の世界、表裏一体の光影を舞台で描き上げた一作。

③塵輪
煌びやかな衣裳に包まれた神２人が舞い、異国の大将軍「塵輪」を迎え討つ。第14代仲哀天皇による戦の物語。重厚な神楽囃子に乗せて、鬼２匹が次々登場し、迫力のある舞を魅せる。中盤以降の四者での決戦シーンは圧巻で、これぞ石見神楽といえる、豪華で華々しい演目である。

④恵比須
にこやかな恵比須様の登場に、瞬く間に会場全体が笑顔になる。本筋では、出雲大社参拝に上がる途中、美保神社に立ち寄った大人（たいじん）が、神社のいわれを訪ねる中で見る幻想の中を表現した舞である。本公演では、恵比須様の鯛釣りの様子を面白おかしく上演し、会場を盛り上げた。

⑤大蛇
古代日本の英雄スサノオノミコトによる八岐大蛇退治。石見神楽の本場浜田の地で創り出された蛇胴を巧みに扱い、大蛇のうねりを表現する演者舞子たち、それに立ち向かう勇敢な須佐之男命の白熱した格闘シーンが描かれる。最終演目、壮大な石見神楽の演舞に観客が魅了された。